2013年10月16日水曜日

オリジナル Knoll TulipArmlessChair 修復中



僕が最初に就職した頃だから30年くらい前 
横浜は港北の新羽町
なんとゴミ捨て場に捨てられていたの救った奴だ
そりゃ出た学校が学校だし
当時は家具屋のデザイナーだし
見てすぐ解るさね

  Knoll社の TulipArmlessChair
世界で初めてデザインされた1本脚の椅子

通常の椅子単体が4脚テーブル単体が4脚だと
どうしても座っている人間達の脚のフリースペースが限られる

そんな想いで建築野郎が考えた椅子



いやはやビックリしたね
こんなの捨てる人の気持ちがわかんねー

更に捨てられていたのは2脚
同期のデザイナーと折半したさーね

拾った時すでに結構年季が入っていた
早速自社工場でFRPシェルはポリエステル再塗装
アルミキャストベースはホワイトリルサン塗装
工場のお姉ちゃん捕まえてクッションを縫製してもらって
新品同様にした


それから数十年
今まで自分の事務所用に使い込んでいたので
シェルはヒビが入り
アッチコッチ傷だらけに成っていた






時間があり さらに やる気が出た時
FRPの修正をして来た訳だ

FRP修正しての研磨作業って 結構しんどいのだ
椅子のエッジだな 肝は




今日目出度く最終ウスパテが仕上がり
後は自動車の塗装工場に持ち込むのみと成った


これオリジナルだから
新品だと20万円は下らない
ユーロ サーリネン 1957年デザインのお宝だ

中国製36000円というフザケタ物も有ったりするが

本物は永遠だ!





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